下町酒場はしご酒~江戸川のディープな居酒屋巡り
教えたくない…! 庶民的な小料理屋
JR総武線平井駅から歩くこと約4分、まだ少し、戦後の下町文化が残る路地裏に小料理屋(鷹の羽)は店を構える。
大将と呼ぶのが似合いそうな主人と女将さん二人のシンプルな店だ。
鹿児島の芋焼酎「赤兎馬」のオンザロックを頼みおしぼりで顔を拭いて品書を見た。
百合根バター焼650円、はたのあら煮750円、大山鳥塩焼550円、合鴨温めん850円……等々。
これは良さそうな店だ。
届いた突出しはシマアジ煮付け、ふぐ白子、茄子煮浸し、オクラが盛られた美しい一品だ。
この店の特徴は料理の繊細さ。
刺身や珍味などの、ただ出すだけの簡単なものでなく、煮物や揚げ物など手をかけたものが多いのが偉い。
挨拶代わりの「刺身盛合せ」は7点盛りで750円という破格値。
この日はキハタ、ホウボウ、シマアジ、インドマグロ、アオリイカ、ツブ貝、湯葉が登場した。
主人の腕にかかれば美しいひと皿に。
今朝水揚げした魚は舌の上で踊る食感。
この道40年以上のキャリアを誇る主人は、旬の魚介類に料理人のひと手間を加えた味を日々作り出している。
そのどれもが例外なくとてもよい味付けで、この値段ではなんか申し訳ないみたいだ。
ちなみに画像の料理三品と焼酎一杯で1850円だったことを付け加えよう。
ついに隠し球を紹介してしまった。
★メニュー「値段は訪問時。現在とは誤差があるかもしれないので参考までに」★
能登岩もずく350円
「小」いか沖漬450円
刺身盛合せ750円
しまあじ頭塩焼850円
ウーロンハイ450円
二階堂500円
↑これで750円!本山葵に自家製土佐醤油と高級割烹並みだ
↑洗練されたお通しで主人の腕前がわかる
↑貝柱を軽く炙った銘品
↑料理は丁寧なため、提供まで時間がかかる。刺身などは予約しておくのがおすすめだ
店名 | 鷹の羽 |
住所 | 東京都江戸川区平井3-26-2 |
営業時間 | 17:00~23:00 |
定休日 | 不定休 |
連絡先 | 03-3637-5212 |
関連サイト | なし |
取材日 | 2023年 |
◆この記事を書いたひと
酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦
東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規8000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。
ブログ「日本の酒場をゆく」↓
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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