川崎アワード
モンシロチョウが飛んでる、のどかな住宅地。
公園内にある5つの池は制覇したので、残りの2つを探しにいく。
地図によると、公園のすぐ外に並んであるはずなんだけど…
歩けど歩けど、池はなく、地元の方に聞きながら行くことにしました。
小さな事務所があったので、「五郎池はどこですか?」と聞いてみると、地元の方じゃないらしく、「裏で畑をやっている方がいるから聞いてみて」とのこと。言われたとおりに裏道へ出ると、畑仕事をしているおばあさんに遭遇。
「ああ、五郎沼は、この道をまっすぐ行って、炭焼き小屋のすぐ近くだよ。そのままあがっていけば、上沼もあるよ」
78歳になるというおばあさん、元気に畑仕事をしているだけあって、お肌もつやつやで若々しい。ずっとこの地元に住んでいるとのことで、池のこともよく知っていた。
「七ツ池というのは、昔、このあたりの畑のために作った貯め池なんだよ。聖地公園は、その池を残しながら作ってるの」
暗くなる前にあと2つの池を回らなきゃ。おばあさんありがとう!
少し早足で歩いていくと、道路に座り込んだおじさん3人組。
「五郎池ってこの上ですよね?」ときくと、
「あんたたち、何しにいくの?」
七ツ池を回って、あと2つで完了だと言うと、
「ありゃー、これから行くのかい。悪いもんが出るから気をつけなよー、がっははは」
と、いい感じに出来上がっているみたいな…
おじさんたちにお礼を言って、“悪いもん”が出ない明るいうちに里山へ。
っていうか、悪いもんって、なに???
里山の道を歩くとすぐにあった「五郎池」
道端に展示されていた「宿根」。けやきの根っこだそう。
歩道は歩きやすく、散歩にはちょうどいい。
木漏れ日をあびながら歩いたら気持ちよさそう。
手の届くところにどんぐり!
ちょっとテンションあがる。
散歩道にはアザミなどの花もいろいろ咲いています。
歩いていると突然現れた炭焼き小屋。
あ! これは!
おばあさんが言っていた「炭焼き小屋」だ!
小屋の前にある掲示板を見ると、今日なんだかイベントがあったらしい…
あぁー、もうちょっと早く来られたらよかったなぁ~~~
早野の里では、「里山ボランティア」の方々が一年を通じて活動し、1~2月はクヌギやコナラなどの原木を利用した炭焼きを行っているそうです。春分の日には公園内で開かれるフリーマーケットでここで焼かれた炭の販売もあり、この炭を目当てに来園するファンも多いのだとか。
里山ボランティアは炭焼きのほかにも、下草や篠竹を刈ったり椎茸菌の種植を行うなど、緑と自然を守る活動を行なっています。
道沿いには、池か湿地だったと思われる場所がいくつもあり、木の道ができている。
空き地に小さな立て札。
「菜の花が咲きます 採らないで下さい」と書いてある。春はきれいなんだろうなぁ。
おおー、最後の「上池」だ!
看板もなく、地味だけど…うーん、達成感!
上池のあたりにくると、だんだん道も自然の中に溶け込んでくる。。
これ作った人たちって、すごい!
と、歩きながら心から思った。
資料によると、この道は「柿生の里の散歩道(早野地区)」という散策コースにもなっているそうで、れっきとした散歩道でした。
どうやら散歩道の入口はこの先、手作りの階段を登った先にあるらしい…
私は出口から上ってきていたというわけでした。
ちなみにこの階段は木製の108段で、『煩悩の108段』と名付けられています。
ボランティアの方が早野の里山から杉材を調達し、半年かけて作ったのだそう。
階段からはみ出して植物を踏まないようにという注意書きがありました。
煩悩の108段……け、けっこうキツイ……
聖地公園をあと回しにして、こっちから攻めればよかったよぅ~。
それでも着々と前には進み、とうとう出口(入口だけど)へ!
入口にはこんな風流な看板も。
柿生の里散歩道の地図。
早野以外のエリアもまだまだあるのだ。
歩いた、歩いたよ! 私がんばった!
なんて感激してるけど、普段歩きなれている人にはさほど大変ではないコースだと思います。紅葉を見ながら仲間と楽しく歩くには最高でしょう!
表彰します!
早野聖地公園
神奈川県川崎市麻生区早野732