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かわさきマイスター活動レポート

かわさきマイスターが教える 洋食料理教室

提供:川崎市
10月23日(木)、てくのかわさき調理実習室にて、「川崎市最高峰の匠 かわさきマイスターが教える 洋食料理教室」が開催されました。今回の講師を務められたのは、平成12年度に調理師の分野でかわさきマイスターに認定された小林誠一さん。小林さんは現在、横浜にあるローズホテル横浜の総料理長を務められています。食育を通じて地域に恩返しをしたいということで、先日は多摩区の小学校の特別授業として、地元産「のらぼう菜」を使った献立を作り、調理・説明を行うというフランス料理のフルコースの給食を実現させた、社会活動にも熱心なかわさきマイスターです。
まさに、プロの方に教えていただけるということもあり、今回の教室はキャンセル待ちが出るほどの大人気。今日は5品の作り方を教えていただきました。
小林 誠一さん

小林さんはホテルの総料理長として、調理の全てを管理し、レシピだけでなく独自の味付けを教えるなど、持っている技術は高く評価されています。かつてシンガポール、ポーランド両大使館に勤めながら料理の腕を磨き、帝国ホテルの村上シェフを師と仰いでいます。技能検定委員として社会的な活動にも積極的です。平成12年度認定かわさきマイスター。

小林誠一さんの詳しい紹介ページはこちら

最初に、講師の小林さんから本日のメニューについて説明がありました。
今日のメニューはこの5品。
●茸とベーコン入りキッシュ
●鮭でカレー風味のご飯包み パン粉付け焼き
●若鶏のトマト煮込み 季節の温野菜添え
●豚ロース肉に ミートソースとチーズの重ね焼き
●南瓜のピューレのロール巻き サンドウィッチ仕立て

いずれも手軽ですぐにでき、ご家庭にある残り物でもできるようなメニューを選ばれたそうです。

茸とベーコン入り キッシュ

材料

■食材 2人前

・パイカップ        2個
・マッシュルーム(Mサイズ) 2個
・ベーコン(スライス)   10g
・玉ねぎ          16g
・粉チーズ         6g
・バター          10g


■キッシュのアパレイユ(48個分)

・生クリーム45% 1000cc
・全卵      3個
・黄身      5個
・パセリ     4本
・ナッツメック  適量
・塩・胡椒    適量

作り方

ベーコンを適当な大きさに切り分け、マッシュルームと玉ねぎをスライスします。鍋に移し、ベーコン、マッシュルーム、玉ねぎを加えバターでソテーします。出来上がったら一度冷まし、パイカップに具を入れ、その中にアパレイュを流し、粉チーズをふり、180度のオーブンで約20分焼きます。最後にパセリをふりかけてできあがり。

鮭でカレー風味のご飯包み パン粉付け焼き

材料 2人前

・鮭(正味)    60g×2 
・ご飯       60g
・人参       4g
・カレー粉     1g
・ケチャップ    スプーン1杯
・バター      20g
・茄子       1本
・サラダオイル   20cc
・塩・胡椒     適量

・生パン粉     40g
・全卵       1個
・小麦粉      適量

■ソースの材料
・生クリーム(45%) 20cc
・牛乳       20cc
・ホワイトソース  10g(缶詰)
・レモン      1/8個

作り方

鮭は骨と皮を取り除き薄くスライスをします。
みじん切りにした人参をバターでソテーしてご飯を入れ、カレー粉、ケチャップを加え、最後に塩で味を調えます。
薄くスライスした鮭をラップに乗せ、カレー風味のご飯を包み、パン粉をつけ、フライパンで焼き上げます。
茄子は半分に切り、へたを残し薄くスライス、サラダオイルでソテーします。
ソースは、生クリーム、牛乳、ホワイトソースを軽く煮込みます。最後に塩、胡椒、レモン汁で味を調えます。

ご飯にケチャップを加えることで甘味も出て、お子様でも食べやすくなるそうです。

若鶏のトマト煮込み 季節の温野菜添え

材料 2人前

・若鶏モモ正肉  160g
・トマト(完熟) 2個
・にんにく    1/2片
・玉ねぎ     40g
・白ワイン    40cc
・ブロッコリー  40g
・かぶ      1/2個
・人参      1/4本
・バター     20g
・小麦粉     20g
・砂糖      10g
・塩・胡椒    適量

作り方

若鶏モモ肉に塩、胡椒、小麦粉をまぶし、サラダ油を入れたフライパンできつね色になるまでソテーし、白ワインを加えアルコールを飛ばします。別の鍋に移し、にんにくと玉ねぎのみじん切り、皮を湯剥きにしたトマトを中に加え煮込みます。水分がなくなってきたら出来上がりです。
ブロッコリーは切り分け、かぶ、人参は切り分けて皮を剥いてから1度茹でて冷水で冷まします。それから水を入れた鍋にバター、砂糖、塩、胡椒を加え、軽く茹でます。

このメニューは洋食の仕事につく人は1番最初必ずテストに出るという程定番の料理です。

豚ロース肉にミートソースとチーズの重ね焼き

材料 2人前

・豚ロース肉        80g×2
・ミートソース(缶詰)   40g(ハインツ あらびきミートソース)
・ゴーダチーズ(スライス) 2枚(クラフト NET585g 48枚入り)
・赤ピーマン        1/8
・黄ピーマン        1/8
・いんげん         4本

作り方

豚ロース肉の筋と余分な脂を取り除き、整形して80gに切り分けます。塩、胡椒をしてフライパンで焼き色をつけ、鉄板に移し、ミートソース、スライスチーズをのせて180度のオーブンで約6分焼き上げます。
赤ピーマン、黄ピーマン、いんげん(1度茹でる)は小さく切り分け、サラダ油でソテーをし、最後に塩、胡椒で味を調えます。

南瓜のピュレのロール巻き サンドウィッチ仕立て

材料 2人前

・食パン       2枚(1斤10枚切り)
・南瓜ピュレ     60g(冷凍ピュレ使用)
・生クリーム(45%) 20cc
・砂糖、塩、胡椒   適量
・片栗粉       適量

作り方

スライスした食パンは耳の部分も取り除いておきます。
南瓜のピュレは冷凍ピュレを使用します。ピュレを鍋に移し、生クリームを入れ火を通します。片栗粉で濃度の調節をしたら、砂糖、塩、胡椒で味を調えて1度冷まします。
食パンをラップに乗せ、その上に南瓜のピュレを均等に塗り、ラップと一緒に巻き上げます。
少し落ち着いてから、ラップごと切り分け、最後にラップを外します。

このメニュは南瓜のかわりにさつまいもでもいいそうです。
お子様や野菜嫌いの方にも大人気。おやつ感覚ですぐに召し上がれるようなものを、と選ばれました。

講師の小林誠一さんから

今日のメニュはどれも「季節感」と「お子様にも喜んでもらえる」、そして「ご家庭でもできる」ということを重視しました。
食材も、どういったものが好まれているのか、ニーズに合ったものを考えました。家庭でもできることが大事ですので、比較的安価で手に入りやすいものを選びました。

参加者の声

素人なので戸惑ってばかり。たまたまパンフレットを見て参加を申し込んでみたけど、男性が1人で驚きました。初めての体験で手順もわからず戸惑っていますが、みなさんに協力していただいてなんとか進められました。今日習ったことを家でもやってみたいです。(唯一の男性参加者)

作業の内容はそれほど難しくなかった。「鮭でカレー風味のご飯包み パン粉付け焼き」はすごい御馳走に見える。種類をたくさん教えていただいたので、家でもやってみたいです。

こんなプロの先生に教えていただけると、いつものマンネリ化しちゃう料理にとても刺激になります。家にある材料なのに、御馳走っぽくなるのがすごい。
茄子などの野菜の切り方、盛り方も先生が教えてくれたのはキレイなので参考になりました。

主催の「てくのかわさき」より

料理教室はリピーターとなる方が多く、次はいつだという問い合わせも多くいただいています。みなさまに喜んでいただけているというのは嬉しいことです。また、新しい方にも参加していただけるように参加者を抽選にするなども考えていますので、初めての方もぜひ参加してください。
料理教室のほかにも様々な講座も開催しています。これから、てくのかわさき内に事務所があるかわさき若者サポートステーションと協力して就職支援のスキルアップ講座なども開催する予定です。

今日は試食・片付けを合わせて3時間のプログラムでしたが、短い時間の中で5品も作ることができ、参加者の方も驚かれていました。作った料理はお持ち帰り用の容器も用意され、みなさん喜んで持って帰られていました。
家に帰って、プロに習ったこの料理を食べながら今日の料理教室のことを話されていることでしょう。
川崎市生活文化会館 てくのかわさき

■住所: 川崎市高津区溝口1-6-10
■TEL : 044-812-1090
■FAX : 044-812-1117
■HP  : http://www.zai-roudoufukushi-kanagawa.or.jp/tekuno.html