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かわさきマイスター活動レポート

第29回 宮前区民祭

宮前区在住の4人のかわさきマイスターが出展

提供:川崎市
10月17日(日)、中央卸売市場北部市場(宮前区水沢)を会場に「小さな手 大きな手 みんなで築く宮前区!!」のかけ声とともに開催された第29回・宮前区民祭。この催しにかわさきマイスターもブースを出展、3人のマイスターのみなさんが実演と販売を行いました。
当日、出展したマイスターは、石井一夫さん(刃物研ぎ・鋸目立て)、内海正次さん(寝具技能士)、都倉正明さん(フラワー装飾)の3人。会場に訪れた多くの人に熟練した技を披露しました。また、11時からは地元消防団の副団長としても区民祭に参加していた吉田義一さん(農業・花卉生産)が、ご自分の畑で作ったドリアンと小菊の花束を無料配布しました。

吉田義一さん(農業・花卉生産)

無料配布したドリアンと小菊の花束は家族3人で3時間かけて作りました
無料配布したドリアンと小菊の花束は家族3人で3時間かけて作りました
吉田義一さんは平成21年度に農業関係者としては初めてかわさきマイスターに認定されました。全国でも有数の農業技術者に贈られる「農業技術の匠」としても認定されています。当日、無料配布したのはドリアンと小菊で作った花束で、「今出荷しているものですが、皆さんに喜んでもらえれば」と家族3人で3時間かけて500人分を用意しました。11時からは消防団のみなさんも応援にかけつけ無料で配布。ブース前には100mに及ぶ長い列ができ、たちまち500本がはけてしまいました。ドリアンはご自身が6月に種をまき7月に畑に植えたものですが、市場に出荷しているものの一部ということで、ドリアンだけでも1日おきに 3000~4000本を出荷しているそうです。
花を配る吉田さん。
花を配る吉田さん。
ブース前には100mに及ぶ長い列が
ブース前には100mに及ぶ長い列が

石井一夫さん(刃物研ぎ・鋸目立て)

研ぎの実演をする石井さん
研ぎの実演をする石井さん
石井一夫さんは目立て(鋸の刃を整えて切りやすくする)の第一人者ですが、鋸を作る技術も持っているので刃を一度全部削って作りなおすこともできることから、目立て屋さんからも注文があるほどの熟練した技能の持ち主です。この日は研ぎの実演や頼まれた刃物の研ぎを行いました。また、自分で研いだらかえって切れ味が悪くなったという人の質問にも根気よく答え、自ら研いで見せるなど、マイスターのアピール活動にも熱心に取り組んでいました。

石井さんの紹介ページはこちら

内海正次さん(寝具技能士)

冨田屋(とんだや)流の技能を持つ内海正次さんは寝具製造歴60年。当日は小さな座布団の販売をしながら、角とじや中とじの実演をしました。中とじは平おりの生地は×印に、綾おりは十文字に綴じます。平おりを×印で綴じると生地が切れてしまうとのことですが、最近の布団屋さんはそういうことに気を使わなくなったと、ちょっぴり悲しそうに話してくれました。
また、冨田屋流では綿入れをするとき、最初に布を対角線上においてその上に四角いだいばりというものを乗せる方法でします。そうすると綿が倍厚になり、綿が一定方向に流れないようになるということです。

内海さんの紹介ページはこちら
実演をする内海さん
実演をする内海さん
中とじは平おりの生地は×印に、綾おりは十文字に綴じます
中とじは平おりの生地は×印に、綾おりは十文字に綴じます

都倉正明さん(フラワー装飾)

最初にフラワー装飾に挑戦した女性とツーショット
最初にフラワー装飾に挑戦した女性とツーショット
生け花を現代風にアレンジするフラワー装飾、この魅力を都倉正明さんは広めて来ました。98世界らん展ではフラワーデザイン部門で最優秀賞に輝いてもいます。この日もフラワー装飾にチャレンジしたいという人に対し熱心に指導を行いました。
都倉さんはトピアリーの教室も開いています。当日もブース前には柘植の樹のプードルが置かれていました。また、お隣の税関係のブースにも都倉さんが製作したペンギンのトピアリーが。トピアリーは網を組み合わせ、まだ形が整えられていない樹に網をはめ込んでつくりますが、できあがりまでの年数もけっこうかかるとのことで、都倉さんの場合は網をかぶせてから5年くらいかけるそうです。

都倉さんの紹介ページはこちら
バラと菊とカスミ草で
バラと菊とカスミ草で
お隣の税関係のブースにも都倉さんが製作したペンギンのトピアリーが
お隣の税関係のブースにも都倉さんが製作したペンギンのトピアリーが