平成30年(2018年)10月17日
市内の定点医療機関から提供された感染症の患者発生情報をもとに市民提供情報である「今、何の病気が流行しているか!」(平成30年第41週)を作成しましたのでお知らせします。
第41週で定点当たり患者報告数の多かった疾病は、1)感染性胃腸炎 2)流行性角結膜炎 3)A群溶血性レンサ球菌咽頭炎でした。
感染性胃腸炎の定点当たり患者報告数は3.38人と前週(4.08人)から横ばいで、例年より低いレベルで推移しています。
流行性角結膜炎の定点当たり患者報告数は2.89人と前週(3.67人)から減少しましたが、例年よりかなり高いレベルで推移しています。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり患者報告数は1.86人と前週(2.38人)から横ばいで、例年並みのレベルで推移しています。
今週のトピックス
“こんな病気に注意しましょう!~レジオネラ症~”について取り上げました。
レジオネラ属菌は、水中や土壌中など自然界に広く生息しており、レジオネラ症の原因となります。
川崎市におけるレジオネラ症の報告数は、全国と同様に毎年徐々に増加しており、特に平成30年は第41週(10月8日~10月14日)までに計25件の報告があり、過去10年間で最多となりました。男性が全体の84.0%を占め、年齢階級別では特に60歳代以上が多くなっています。レジオネラ症は肺炎を発症すると急激に重症化することもあり、意識障害や呼吸困難などの症状もみられるため、注意が必要です。