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イベント取材に行ってきました!

杉山医師のやさしい医学講座「新型コロナウィルス感染症と地域活動」

コロナ禍が社会活動や経済活動に甚大な被害を及ぼしています。身近で小規模の地域活動ですら中止・縮小を余儀なくされています。その中で感染拡大の抑制と社会活動の維持とバランスが必要であるという認識が一般化されるなかで、必要な地域活動をどう進めていくか?新型コロナウィルス感染に関する正しい知識を持つことが必要です。様々な事例を交えながら教えて下さいました。

成田市公津の杜「もりんぴあこうづ」の会議室で開催された、「医学講座新型コロナウィルス感染症と地域活動」講習会には約40名の皆さんが参加されました。

主催:NPO法人住まい・まち研究会

   「グループリビングももとせ」

本日入場の制限をしたために、来られなかった方々もいらっしゃったそうです。

参加された皆さんも、入場時には感染予防の対策に快く協力されていました。

共催:公津地区社会福祉協議会

   西部西地域包括支援センター

後援:成田市

   成田市社会福祉協議会

公津地区社会福祉協議会は、地域活動を積極的に進めていらっしゃいます。

成田市からも関係部署から、地域の支え合い活動の活動推進共有など、しっかりした支援がされ、

官民連携強化によって、地域活動をバックアップして下さっています。

杉山ドクターのやさしい医学講座
新型コロナウィルス感染症と地域活動

講師:杉山孝博医師(川崎幸クリニック院長)

杉山孝博医師ご略歴

川崎幸(さいわい)クリニック院長。

1973年東京大学医学部卒。東大付属病院で内科研修後、患者・家族とともにつくる地域医療に取り組もうと考えて、1975年川崎幸病院に内科医として勤務。以来、内科の診療と在宅医療に取り組んできた。1987年より川崎幸病院副院長に就任。1998年9月川崎幸病院の外来部門を独立させて川崎幸クリニックが設立され院長に就任し、現在に至る。
1981年から、公益社団法人認知症の人と家族の会の活動に参加。全国本部の副代表理事、神奈川県支部代表。公益社団法人日本認知症グループホーム協会顧問、公益財団法人さわやか福祉財団評議員。
認知症グループホームや小規模多機能型居宅介護の制度化や、グループホームなどの質の評価の委員会などの委員や委員長を歴任。
著書は、杉山孝博著「マンガでわかる 認知症の9大法則と1原則」(法研)、杉山孝博監修「親の認知症に気づいたら読む本」(主婦の友社)、杉山孝博監修「認知症の人の不可解な行動がわかる本」(講談社)、 杉山孝博監修「認知症の人のつらい気持ちがわかる本」(講談社)、杉山孝博著「認知症の9大法則50症状と対応策」(法研)、 杉山孝博著「イラストでわかる高齢者のからだと病気」中央法規、「介護職・家族のためのターミナルケア入門」(雲母書房)など多数。

「出典:社会医療法人財団 石心会 川崎幸クリニックホームページ」(外部リンクしています。)

感染症に関する基本的な考え方・対応の仕方

正確な知識を持つこと

・無知に基づく不安、病原体の感染力、疾患の重症度、予防・治療の可能性の知識

・患者と接する者の状況など考慮

 

感染症の特徴

・細菌や原虫、ウィルスなのど病原微生物は増殖するものである。化学物質などによる感染との違い(化学物質は希釈によって障害を引き起こさなくなる)。

・抗菌剤(抗生物質や化学療法剤)や消毒薬により、治療できる場合と出来ない場合とがある。

・感染により特徴的な症状や検査結果を示す。

・感染の成立には、その人の抵抗力などの要因が大きく関与する。

・微生物が人体に侵入する経路(感染経路)は様々である。直接感染・呼吸器道・水や食物・ねずみや昆虫・血液。「出典:配布資料抜粋」

今年冬から来年までにかけて、インフルエンザ流行期を迎えると、これまでとは異なる状況が出現すると考えられます。

混乱を軽くするためには、正しい知識と適切な判断が必要です。

不安を解消するための素早い対応

素早い診断と適切な処置、治療が大切。対応が遅れれば遅れるほど混乱がひどくなる。

 

最も弱い立場の人(患者)の人権に対する配慮

「参照:感染症?と差別」(認知症の人と家族の会神奈川県支部会報)

かつて結核、B型肝炎、緑膿菌感染症などの感染症、スモン・水俣病などの薬害・公害などで、ある時期感染症疾患と疑われただけで、最も弱い立場の患者を隔離・排除してきた。患者は、病気からくる苦痛に加えて、社会的差別や、なぜこのような病気にかかったのかという悩みなど、二重・三重の苦痛にさらされることになる。しかも一番初めに差別するものは家族や医療・福祉関係者になることが少なくない。

「出典:配布資料抜粋」

参加された皆さんより直接質問できる時間もありました。

新型コロナに慣れてきた部分があり、これからどのようにして過ごしていけば良いのか?などの質問もありました。

質問者の身近な問題として、杉山先生の専門分野でもある認知症患者との接し方についても質問がありました。

主催者であるNPO法人住まい・まち研究会「グループリビングももとせ」の夏目さん。

インフルエンザと新型コロナ感染症との合併症患者の実例を分かりやすく、さらにこの冬のインフルエンザと合併した場合についてなど、一般の私たちにも大変分かりやすくお話をしてくださりました。

その中でも、一番心を痛めた題材がありました。それは、新型コロナウィルス環境下の中で患者さんを、最前線で懸命に治療にあたる医師や看護師ご本人、加えてご家族への風評被害の問題でした。メディアの取り上げ方で間違った情報にならないよう、この新型コロナウィルス感染に関して、正確な情報を正しく伝える事が一番重要なように感じてなりませんでした。

今回の「杉山ドクターのやさしい医学講座 新型コロナウィルス感染症と地域活動」への入場の制限をしたためお越しになれなかった方々のために、グループリビングももとせにて、日を改めて録画上映会の開催予定があるようです。

 

詳しくは、「グループリビングももとせ」をご覧ください(Facebookへリンクします)。