御旅屋セリオからのお知らせ
お正月らしく、お茶をいただいてきました
茶道というと、敷居が高い、堅苦しいイメージがありませんか?
御旅屋セリオさんで開催された新春茶会は、茶道について詳しく知らない方でも気軽に参加できるお茶会でしたよ。
目の前でお茶を点てる様子を見ることができました
御旅屋セリオ6階のフリースペースがこの日限りのお茶席に変わっていました。
茶道というと、お茶室で正座をするイメージでしたが、この日はテーブルと椅子の立礼式(リュウレイシキ)でした。
立礼式とは…
明治5年に京都で博覧会が催される際、外国人にも茶道を楽しんでもらえるようにと、裏千家で考案されたスタイル。
正座が苦手な方にはぴったりですね。
なぜこのお菓子が選ばれたのかなどのお話しを伺いながら、お菓子をいただきました。
老松をモチーフに、小豆が載せられたお菓子は一見地味ですが、中には桃色の餡が入った新春らしいお菓子でした。
老松には不老長寿の願いが込められているそうです。
老松をモチーフにしたお菓子
お菓子の後、お茶をいただきました
会場の中心ではお茶を点てる様子を見ることができました。
動作のひとつひとつが流れるようで、とても美しいです。
お菓子やお茶をいただく際にも、一人ずつ丁寧に出されていました。
茶道の世界から出た「一期一会」。その言葉が思い浮かびました。
着物姿がとても素敵でした
お茶をいただいた後、掛け軸、花や道具を拝見いたしました。
青竹の花入れから長い柳の枝を垂らして活けられています。
柳は中間で一つ輪にした結び柳。
竹は生命力と繁栄の象徴を。柳は一陽来復(新年)を祝う心を表したものなんだそうです。
お正月ならではの飾りですね。
掛け軸には、そのお茶会での意味や思いが込められいるそうです。
「古今無二路」と書かれており、“ここんにろなし”と読みます。
賢者の行く道は今も昔もひとつである、目の前にある道を黙々と進み、やるべきことを責任を持って果たしていけば、あとから結果がついてくるという意味なんだそうです。
掛け軸と花
右から釜、柄杓、薄器、茶碗
席主は茶席という空間をプロデュースします。
掛け軸、花、茶道具をその日のテーマに沿って取り合わせるのです。
お菓子や飾り、動作のひとつひとつにも意味が込められている茶道。
奧が深いですね。
もてなす側の心遣いを感じながら、お茶を味わうことができました。
お茶までの待ち時間の間には、琴の演奏が行われ、日本のお正月らしい気分が高まりました。
今後も様々なイベントが予定されている御旅屋セリオ。
詳しくはニュースでお知らせしていますので、チェックしてみて下さいね。
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