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たちかわ散歩

PLAY! MUSEUM コジコジ万博

さくらももこの人気漫画『コジコジ』初の展覧会

常に注目を浴びているPLAY! MUSEUM

今回はあの人気漫画『コジコジ』初の展覧会「コジコジ万博」です。

貴重な原画130点が一堂に会し、「万博」みたいな楽しい展示もいっぱいの展覧会です。

コジコジ万博は巡回なし、立川のみの開催!日本でPLAY! MUSEUMのみの開催となります。

※原画撮影は不可。今回は特別に撮影させていただいています。

(c)さくらももこ

漫画『コジコジ』とは

 

コジコジは”宇宙生命体”。大人もドキッとするような含蓄ある言葉やナンセンスなギャグが人気の漫画です。

約30年前、さくらももこさんの落書きから誕生したキャラクターがコジコジだそうです。

ふとその落書きに「コジコジ」と名付けたのが1991年のこと。その後コミック連載がスタートし、コジコジがさくらさんを導いてコジコジの世界が生まれたそうです。

 集英社りぼんマスコットコミックス新装再編版「コジコジ」1巻より (c)さくらももこ

「万博」と名付けた展覧会

 

2020年6月にオープンしたPLAY! MUSEUM。今回7回目の企画展となります。

今回はPLAY! プロデューサーの草刈氏に加え、空間デザインやアートディレクションを担当した福田哲丸氏(CEKAI)とコマ撮りアニメーションスタジオ「dwarf」プロデューサーの木梨綾乃氏が内覧会に登壇しました。

 

今回は全て異なる10個のブースで成り立っており、万博のパビリオンのように色々な人たちが空間を作り上げているので、「万博」としたそうです。

 

左から草刈氏、福田氏、木梨氏

ようこそ!バカメルヘンの世界へ

 

カラフルな鳥居のような門をくぐると登場したのはコジコジワールド!

可愛らしい空間の中に、巨大なコジコジが名言やギャグを喋ります。コジコジと次郎の生声も聞けて、ファンにはたまらない演出です。そして空間の各所にマンガの1コマが散りばめられていて、どんどんコジコジの世界に引き込まれていきます。

 

”子どもの頃、無表情で真の通ったことを言うコジコジが少々怖く、神様のような圧倒的存在と自然と子ども心に感じていた”と今回空間デザインを担当した福田氏は語ります。そんな中、さくらさんのあとがきなどを読む中でバカメルヘンをやろうと思ったそうです。

 

バカメルヘンをやるには情熱が必要で、裏では真面目にやらなければならないことに気付かされたと福田氏は続けました。

門をくぐったその先は・・・

巨大コジコジがおしゃべりするよ

3年インコ組(セキセイ)

 

次にやってきたのは誰もが知っているであろうコジコジの通う学校の教室!漫画に登場する24人のキャラクターを漫画原稿で紹介しています。みんなの個性的な性格や愉快な特長をさくらさん自身の言葉と共に解説しています。

 

この空間に居られるだけでワクワクしてしまいます。

今回の展覧会ではこちらの教室と「物知りじいさんの泉」以外は”表現を乗せさせてもらった”と福田氏。”コジコジをプレゼンするのではなく、並べて表現させたい、普通の漫画と一緒にするのではなく、普通じゃない展示にしなければならなかった”と語りました。

3年インコ組(セキセイ)

漫画原稿によるキャラクター説明

コジコジと次郎の不毛な会話

 

コマ撮りアニメーションスタジオのプロデューサーを務める木梨氏。コジコジのコマ撮りの話を聞いた際、漫画やアニメはあっても3Dはない、どう表現できるか不安もありながらも嬉しさが勝り二つ返事で引き受けたそうです。

 

人形作りからすごく考え、制作に2か月も要したそう。動きの手がかりがない中で、アニメーターの頭の中で出来上がっているものと2Dアニメを参考に映像を作成したそうです。

 

CGだと画面の中だけで作り上げるけれど、コマ撮りは全てを作り上げています。

かみ合わない不毛な会話の中にストーリーがしっかり成り立ち、最後は「まほうの練習」からイメージを受けた星空で終わります。

コジコジと次郎が本当にその場でかみ合わない会話をしているような、どこか引き込まれる映像、用意された切り株に腰かけてじっくり堪能してみて☆

コマ撮りに使用された人形

コマ撮りアニメーションについて語る木梨氏

動画の最後は「まほうの練習」からインスピレーションを受けた星空

各パビリオンの楽しみ方

 

今回10の異なるゾーンがあると先に書きましたが、そこには野外シネマをイメージした「エモーショナルフレンズヒーリングゾーン」やキャラクターたちが抱える心のモヤモヤで埋め尽くされた「モヤモヤトンネル」などがあります。そして福田氏がどうしてもアナログで表現したかったという「物知りじいさんの泉」。是非自身の目でどう表現されたか確かめてみてください。

 

また、展覧会全体で130点展示されているという原画の数々は圧巻です。漫画原稿はもちろんのこと、とにかく細かくついまじまじと見てしまう見開きイラストや扉絵など、ずっと見ていられる数々の原画は「コジコジ」を単独で取り上げる日本で初めての展覧会だからこそ。見ごたえ抜群で、大変貴重な機会です。

 

最後はテレビアニメ『コジコジ』のエンディングテーマ曲「ポケット カウボーイ」に合わせてお立ち台で踊れちゃうディスコ空間で〆!

エモーショナルフレンズヒーリングゾーン

原画の数々

物知りじいさんの泉は自身の目で確かめて

「ポケット カウボーイ」に乗せてディスコ気分で踊っちゃおう☆

展覧会後も続くコジコジワールド

 

今回もたくさんのオリジナルグッズが登場しています。

SHOPは「メルヘンの国」の商店街「メルヘン通り商店街」に大変身。

そこで販売される商品の中で、何より驚きなのが30種類にも及ぶ湯飲み!”まさにバカを演出した形”と草刈氏。オブジェのように飾って楽しめる「やかん君フィギュア」は先着予約販売となりますが、アニメの中から飛び出したようなクオリティです。

そのほかステーショナリーや雑貨、おもしろグッズなどたくさんのグッズが展覧会を盛り上げます。

 

また、CAFEはカメ吉が夢見る茶屋「カメ吉茶屋」に!静岡産のお茶とスイーツ、「メルヘンばらちらし」などコジコジの世界をイメージしたオリジナルメニューが登場しています。

 

上階のPLAY! PARKでは関連ワークショップ「おかめちゃんの問答えんぴつ飼育場」が誕生。問答えんぴつを3か月間本気で飼育します。そして有名人のサインを集めるのが趣味の王様ゲランへオリジナルサインを作る「ゲランがほしくなるサインをつくろう」では自分のサインを色紙に書いて壁に飾ることが出来ます。3か月後PARKの壁はサイン色紙で埋め尽くされる?!

 

PLAY! MUSEUMの余韻に浸りながらSHOP、CAFE、PARKにも足を運んでみては☆

圧巻!30種類の湯飲み

展覧会オリジナルメニュー

内覧会を終えて・・・

まさにコジコジ世代の私は漫画もアニメも見ていました。

展覧会会場に入ってすぐに飾られているさくらさん直筆の原稿用紙。コジコジ誕生の話が書かれているのですが、コジコジは生まれるべくして生まれたキャラクターなんだと感じました。さくらさんの想いが宿ったような、原画を見ていると愛情が伝わってくるような、そんなあたたかな気持ちにさえなりました。コジコジの言葉はクスッと笑ってしまうけれど刺さる言葉ばかり。可愛いなぁ、面白いなぁ、だけでは終わらない展覧会、是非多くの方たちに体感してもらいたいです。昔も今もこれからも、『コジコジ』はみんなの中で生きていくことでしょう。

PLAY!施設情報

PLAY!

〒190-0014
東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟 2F

Tel:MUSEUM 042-518-9625
    PARK 042-518-9627

 

MUSEUM

10:00-18:00

※1時間毎の日時指定を導入

PARK

平日10:00-17:00(入場は16:00まで)
休日10:00-18:00(入場は17:00まで)

SHOP

10:00-18:30

*MUSEUM利用者のみ入場可

CAFE

10:00-19:00(L.O 18:30)

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。