マンションやビルのパイプクリーニングや外壁洗浄に使う技術です。高圧力の水をぶつける衝撃力で汚れなどを洗い落とします。圧力を高くすることでコンクリートや鉄を切断することさえできます。ヨーロッパで自動車や船舶、石油パイプラインなどの洗浄のため、開発されましたが、現在はビルや橋梁・高速道路の耐震補強やメンテナンスなど多岐にわたる分野に応用されています。なお、水道水の圧力のおよそ10倍が消防ホースの圧力です。WJの圧力はさらにその10倍もあります。ただし、水量はごく微量です。
フジクスはWJ施工会社として、創業以来40年、本社を川崎市に構えております。

川崎は鉄鋼や石油など重化学工業の工場を多く抱え、戦後の国際経済を支える工業都市として発展してきました。反面、一時期には公害の街との悪評をいただいたこともありました。しかし、その公害を除去する技術を蓄積してきた結果、現在では環境都市として世界に向けて発信する住みよい街に生まれ変わりました。
WJ技術は高度成長期には工場設備のメンテナンスとして、最近では環境向上のための装置として活躍しています。そういった意味からも、フジクスは本社を川崎に置くことのメリットがあると考えております。

フジクスの中期経営計画の軸はISO140001（環境マネジメント）とISO9001（品質向上）にあります。また、PDCAサイクルを円滑にまわすことが運営方針になっています。
〔Plan（計画）Do（実施・実行）Check（点検・評価）Act（処置・改善）〕
なお、フジクス（FUJIKS）にちなんだ経営理念を定めております。

Future-oriennted　：未来志向
Unity　：一致団結
Jump　：飛躍
Integrity　：誠実
Kindness　：親切
Skill　：技量

2009年「超高層マンション配水管洗浄フジジェット工法」の特許技術で、川崎ものづくりブランド認定製品の称号をいただき、大変ありがたく存じております。
フジクスは工事施工会社であり、また大企業ではありません。そのような企業としてはきわめて珍しく、技術研究室を保有しております。高圧洗浄車「アクアモーリー（Aqua Moly）」は自社開発したもので、数タイプあり商品登録されていますが、他社には販売せず、わが社の工事に活躍しています。
研究開発部門は社長直轄となっており、社長直轄ですから研究テーマや、予算は即断、即決です。

2009年11月にフジクス（創立時はフジ高圧洗浄㈱）は創立40周年を迎えました。記念事業として、さまざまな企画がありました。より良い企業風土づくりとして社員厚生のプログラムや新製品の開発など熟慮を重ねて決断しました。1年度では成し遂げられませんので、08年を準備年、09、10年を記念事業年度と位置づけ、費用も分散しました。
しかし、何より大きな出来事は社長の交代です。父、兄、おじについで私が30年間社長を務めてきましたが、10年6月に常務取締役営業本部長が新社長に就任しました。これは単なる継承とは異なり、若返りと権限委譲を図りました。また、新会長の下ではフジクスが100年続く企業となりえる新商品・新市場の開発を目指す、現在と未来の戦略策定の分担であります。

私は若いころからアコースティックギターを楽しんでいました。あるとき、楽器の演奏ができる社員がいることが分かりエレキギター、ドラム、ベース、キーボードなどを加えて社内バンドを結成して、ライブハウスなどで活動してきました。南武線を歌にして応援しているということでTVに出演したり、CDアルバムも出すことができました。
今後は、新しい分野の方々との交流をもとめて、音楽ライブを開催したり、事業家を志向する若い方へのセミナーへの講師応援なども積極的に参加していきたいと思います。

私は川崎生まれの川崎育ち、そして川崎で事業を営んでいます。フジクスが発展することは環境面、雇用面で社会貢献できると考えております。
川崎は皆さんの知恵でもっともっと良くなると思います。例えば、南武線のすべての駅前は屋上・壁面緑化で涼しげに、また家の道路側にいつでも花を満載させ色にぎやかな街づくり・・。行政に任せるだけではなくそこに生活している人々が環境に向けてそれぞれ工夫していけば「より美しい、衛生的な川崎」となるでしょう。
川崎に笑顔があふれ、ゆとりを感ずる街となって、あちこちで音楽フェアが見られたら幸福度NO.1の街ですね。