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ZOOM UP:かわさきの元気企業

第11回 株式会社 ぶどうの木  堀 社長に聞く

地域に根差した事業を広げていきます。

2011/11/21

堀 社長
堀 社長
川崎市で地域に根差した子ども支援事業を運営している株式会社ぶどうの木。その堀社長に元気な企業の秘密を伺いました。
堀社長は終始穏やかな表情で、時々部屋に入ってくる子ども達にも笑顔で挨拶のしかたなどを教えていました。
開設時には相当苦労もあったようで、そんな苦労話も沢山聞かせてもらえました。

地域に根差した事業をやってみたい、その強い思いで「ぶどうの木」を立ち上げました。

明るい子供達の笑顔を見るのが一番。
明るい子供達の笑顔を見るのが一番。
もともと私は品川区五反田の生まれで実家も五反田です。妻の実家は三鷹で、夫婦の住まいは横浜でした。親の介護もあり、実家や住まいの中間地点ということで川崎を選び事業を立ち上げました。(笑) 住まいも川崎に移して、今ではすっかり川崎に根を張り事業を続けています。
昔は映画が好きで、映画を見るだけの目的でパリに行ったほどでした。
その後、フィリッピン、デンマーク、ドイツなどで福祉事業を見聞、ネパールにも3か月位滞在しました。
これらの体験が福祉事業を始めるきっかけになったのです。
私は大学在学中に大田区の児童養護施設学習指導のボランティアをしていました。その縁で児童養護の仕事を27年間続けることになりました。家庭や地域からはじきだされた子どもたちと関わることを通して、地域に根差した子育て事業をやってみたい、と強く思い 現在のぶどうの木を立ち上げました。
当時はその思いばかりが強すぎて、とにかく前へ前へと進みましたので、企業経営などは立ち上げた後で勉強する、という状態でした。

事業のやりくりは火の車でしたが、明るい妻の言葉に勇気付けられました。

職員達。(前列左から2番目が奥様)
職員達。(前列左から2番目が奥様)
開設当時、私たちはロマンばかりが強くて、そろばんをはじくのは素人でした。当然、事業を始めたころのやりくりは火の車です。資金が毎月100万円単位で消えていき、眠れない日々が続いたりして、うつ状態にもなりました。さらに、あいさつにうかがった川崎市の保育課長からも、”株式会社でしょ、ビルの4階じゃ認定は出来ない”と言われたりもしました。  そんなときに、私は参加費70万円のセミナーにもお金を振り込んでしまいました。 ところが預金通帳には残金ゼロ。途方に暮れましたが、妻の”セミナーで勉強したことをこの事業に活かして元をとれば・・”の言葉に勇気付けられました。
*奥様(堀 初恵氏)は、現在川崎市認定保育園「ぶどうの実登戸園」の園長さんです。
川崎市の指定管理制度による保育園運営の公募にエントリー、そこでは資本割れの経営状況を指摘されましたが、私たちの保育事業の実践について高い評価をしてくれ、「チャイルドケアサポートぶどうの実」を既存の条例を拡大解釈して認定保育園として認められました。
その後も川崎市からの前向きな応援をいただけるようになり、今日に至っています。

保護者である母親への教育も重要であり、子育て講座も行っています。

子どもたちが、未来へ自分がなりたい・したいを出し合って、おおきな夢風船を創りました
子どもたちが、未来へ自分がなりたい・したいを出し合って、おおきな夢風船を創りました
世間でも時々取り上げられますが、今の若い母親は子育てを知らない人が多いのです。
インターネットで得た知識だけで子育てが出来る、と考えている母親も多いのです。
例えば、子どもを泣かせないために常に抱いている、寝かせたことがない(寝かせ方を知らない)という母親もいるのです。
子どものことだけでなく母親への支援も重要であることを痛感して、子育て講座も行っています。
高津区との協働事業に選定されて「発達に困難を抱える幼児とその家族の支援事業」も行っています。
また、多摩区宿河原の学習塾や多摩区登戸の小規模認可保育園を運営するなど、地域に根差すという私たちのこだわりで、私たちが目配り出来る範囲のなかで事業を拡げてきました。

積み上げてきた実践は、貴重な有形無形の財産であり、10年先、30年先の未来を見据えています。

お誕生日会は、いつも賑やか。
お誕生日会は、いつも賑やか。
人気番組「金八先生」の中で、卒業式を終えた生徒を前に「感じのいい人になって下さい」と贈った金八先生の言葉は、私にとっての子育ての原点になっています。
ぶどうの木は10年経ちました。 ここまで積み上げてきた実践は貴重な有形無形の財産になっています。
ぶどうの実の保育理念「ひとりひとりを大切にする子ども主体の保育」、又 保育目標である 子どもが「自ら希望を切り拓き、人と共生し、社会に貢献出来る”ひと”」に育つこと、そうした子どもたちを育てることが私たちの願いです。
私たちの原点である理念とビジョンを10年先、30年先の未来を見据えて、さらに具体的な実践の中で発展させることが出来るように、常に志と情熱をもって取り組んでいきたい、と新たな決意を抱いています。
株式会社 ぶどうの木

■住所
〒213-0032
神奈川県川崎市高津区久地4-24-5 新川屋センタービル4階

■電話 044-829-6550(代)

■代表取締役  堀 晴久

■ホームページ http://budou-ki.co.jp/

お問い合わせ

株式会社フューチャーリンクネットワーク(TEL:047-495-0635)
川崎市経済労働局労働雇用部(TEL:044-200-2276)

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