川崎アワード
初詣の人出では毎年全国ベスト3に入る川崎大師。
もちろん川崎市民で知らない人はいないと思いますが、「川崎大師の燈篭」というのが、大師様とは別に、市内のどこかにあるという話を聞き、探しに出かけました。
達磨&招き猫のおめでたオンパレード
その燈篭を探す前に、まずはホンモノの大師様にレッツゴー!
出かけたのは年末。初詣の前の静けさ…って感じで、人もまばらです。
そんな中でも目にとまるのは、赤いすがたが鮮やかな達磨オンパレード!
ああー、お正月気分だ。
でっかい金の招き猫はホントにお金を運んでくれそうだけど、それを買う12000円がない……
ください、所長。
「気を落とすなよ、来年はきっといい年になるよ」
と、達磨が団体で私を見つめてくれる。目がないけど。
でも、やっぱりこの赤や金の色あいに囲まれているだけでおめでたい気分になってきた。
ありがとう達磨隊。
仲のよいときもあるんです、きっと。
あのぅーすいません、燈篭がある場所ってどこだか知ってますか?
「知らない、隣に聞いてよ」
「俺だって知らないよ」
ちょっぴりケンカ中らしいので、あまり刺激しないようにこの場を去る。
「知らないったら知らないよー、んがー」
出しっぱなしじゃ風邪ひくよ。
お正月はここが人だらけになるんだね
大師様の敷地に入ると、あちこちで初詣の支度中。
元旦にはここに人が溢れ返るんだー。
さすがに年末は、お参りをする人もほとんどいません。
嵐の前の静けさか。
たこやきと五重塔
やきそばと本堂
もっと中を散策したいけど、そんなことしてたら日が暮れちゃう。サクサク聞き込みをして、早く燈篭を見つけよう。
あっしはね、あんまり飛ばないんで外のことは詳しくないでやんす。ハトに聞いてみて。
燈篭なら、六郷橋の方にあるよ。いってごらん。
そろそろ夕焼けも見えてきそうな時間。六郷橋にやってきました。
早くみつかりますように
川崎を歩いていると何度か見かける迷子オカメインコのポスター。
六郷橋の付近にも貼ってありました。
早くみつかるといいね。
六郷橋ふもとのガード下
いろいろ聞いてみると、それは東海道の付近にあるらしい。
東海道といっても、昔の風情はあまり感じられない普通のガード下。回りにはビルやマンションが立ち並び、立派な住宅地になっている。
昔はみんな、ここを歩いていたんだなぁ。
町娘も飛脚も、かごもここを通ったんだ。
ガード下から六郷橋の方を見てみると…
あっ! あれは!
あった!
歩道のとなりにちんまりと並ぶ記念碑たち。そして、燈篭!
一緒に並んだ「たま川」の看板がちょっとかわいい。たま川。
たま川
「明治天皇六郷渡御碑」の後ろ、はずかしげにたたずむ灯篭
ここには川崎大師の燈篭のほか、明治天皇六郷渡御碑、長十郎梨のふるさと、などの記念碑がある。もしやここは、川崎の文化スポットなのでは?ちょっとさびしいけど。
じゃーん!
やっと見つけた「川崎大師の燈篭」
で、なぜここに燈篭?
大師様は、ここからけっこう離れているのに……
その謎について聞いてみようと、川崎大師へ問い合わせてみると、
「すみません、私もよくわからないんです」
とのこと。そ、そうかー。
自力でネットや本を探してみたところ、ほんのりわかりかけてきました。
明治時代に開業された大師線は、旧東海道川崎側、六郷橋の下流に「川崎駅(通称六郷橋駅)」として、川崎大師への参詣路線とされていたとのこと。
その頃ここは、川崎大師にお参りする人たちが通る場所だったんですね。
その記念として近年建てられた。というところのようです。
いつも見守ってくれてありがとう
その燈篭も、駅のない今では川崎大師のためというより、自転車で行き来する学生や買い物帰りのお母さんや仕事に疲れたサラリーマンたちを見守る役目に徹している。
そんな燈篭殿をぜひ表彰したいんです!
させてください、勝手に表彰!
記念すべき第1回めの表彰状
さむい…