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技連協活動レポート

第34回 かわさき市民祭り

提供:川崎市技能職団体連絡協議会
平成23年11月4日(金)~6日(日)かわさき市民祭りが富士見公園一帯で盛大に開催されました。昨年はあいにくの台風で3日間の開催日のうち1日しか開催されませんでしたが、今年は3日間で、56万人もの来場者が訪れました。舞台でのイベントやパフォーマンスで雰囲気の盛り上がる中、様々なテントでの市民相談コーナーや各種企業団体のPRコーナー、そして200を越える衣食住に関わる出店があり、家族連れで大賑わいでした。

川崎市最大のこのイベントに、川崎市技能職団体連絡協議会(技連協)も参加。当イベントに出展している団体についてレポートします。

川崎市菓子協議会

11時半頃から菓子の素材であるモチつきが始まると人が集まってきて、30分くらいで人だかり。12時をはさんで家族連れが長蛇の列です。協議会の藤田中央支部長の話によると、川崎市民祭りの第1回目から参加、毎年こんな状況で大忙しとのことです。当協議会の会員数4~50店舗くらい、このイベントには2つの支部が当番でやっていますが、午後3時から4時には完売してしまいます。あんころもち、きなこもち、大根おろしもち、赤飯等他の和菓子類も含めて、300円前後の商品が飛ぶように売れ、家族連れが一緒につまんでいました。ほとんどのお客さんが、毎年買っているリピーターとのことでした。
お菓子を買うための長蛇の列
お菓子を買うための長蛇の列
藤田中央支部長も餅つきで大忙し
藤田中央支部長も餅つきで大忙し

川崎市食肉商業協同組合

当組合はスーパー以外の小売店の集まりで約80会員で構成されています。上野理事長(県食肉生活衛生同業組合理事長)が自ら奥に陣取り、テントの賑わい振りと多くのお客さんを相手に忙しく対応している20数人の若い人達を見守っています。3日間延べ90人のスタッフによって、唐揚げ、焼き肉、焼き鳥、ソーセージ、もつ煮込み、フライドチキン等、あらゆる食肉類が販売され、イートイン、お土産客相手にテンテコ舞いの忙しさです。とりわけ格安のもつ煮込みは長蛇の列、あつあつの煮込みに舌鼓を打つお客さんが周辺にたむろしていました。このイベントのように組合員同志の団結力のある組織が見てとれるようでした。中年夫婦のお客さんは”ここのもつ煮込みは安くてうまい。体が暖まるのでよく食べる”とのことです。
総指揮を執る上野組合理事長
総指揮を執る上野組合理事長
様々な肉食品が大人気
様々な肉食品が大人気

飲食業生活衛生同業組合

長い列が並んでいるのを見ると、案の定ラーメン目当てのお客さんです。ここは同組合の麻生支部の青年部のお店です。ラーメン、餃子、もつ煮込み、鳥唐揚げ、ポテトフライの限られたメニューですが、中でもやはりラーメンが一番売れていると責任者の荒井さん(居酒屋「鶏屋」店主)。不景気でもラーメン人気は根強いとか。午後2時頃でしたが、達成目標はすでにクリア、と忙しそうに話していました。
責任者の新井さん
責任者の新井さん
ラーメンともつ煮込みが人気
ラーメンともつ煮込みが人気

一般社団法人 川崎塗装業協会

”塗装のご相談ご用命は、地域に根ざした当協会へ”の標語を挙げて、共同テントの一角に「相談コーナー」が設けられました。そこでは、話しやすそうな係員が来場者から相談を受けています。当組合は会員業者32から成る組合です。塗料と塗装技術品質の良さと共に、地域に根ざした信頼を特にアピールしています。また最新の製品としては、塗るだけで太陽光を反射して室内を明るくし、照度を60%アップさせる塗料や、屋根の表面温度を最大17度~18度低減させる塗料、またアレルギーやシックハウス症候群のない塗料などを紹介していました。
相談コーナー
相談コーナー
お気軽に相談してください
お気軽に相談してください

川崎畳組合

当組合は加盟業者数76で、かわさき市民祭りへは第1回目からずっと連続して参加しています。タタミの需要は生活様式が変わってめっきり減ってきています。以前は素材品質のランクで5~6段階のタタミで幅広く売れていましたが、今はアパート用、住まい用の2種類、「良いもの」・「悪いもの」の2種類の認識しかないのが消費者といいます。そこで、新しいライフスタイルに対応した製品開発に努めています。床全体を敷き詰める従来の形態ではなく、半畳単位で組み合わせて、フレキシブルに利用するリビング生活用のタタミなども売れ始めているそうです。他にも、内装に合わせたカラフルなタタミや、新しい使い方としての置きタタミ、インテリア素材としてのミニゴザ、パソコンのマウスの台等様々な作品が展示されていました。いぐさという天然素材の良さを追求し、蓄積されたタタミ技術を生かして、今の生活ニーズにフィットした製品開発を目指しているそうです。
相談窓口も開設。なんでも相談してください。
相談窓口も開設。なんでも相談してください。
小物の販売も行いました。
小物の販売も行いました。

川崎市タイル煉瓦工事工業組合

展示場を仕切っている方は清水組合長((株)セラケン社長)。大変前向きな明るい元気になる話をしてくださいました。この業界は需要はあり、景気は自分たちでよくするものだ、と。タイル・煉瓦業界は、張りつける材料が発達し、施工効率が上がってはいますが、人力が主体の作業で、なかなか機械化できません。仕事量に対して職人が少ないのが課題だそうです。また”タイルは芸術だ”と人気もあります。確かにヨーロッパの古代文明の遺跡を見ても美しいモザイク床などのインテリア素材として用いられてきており、タイルの原点はその辺にあったといえるようです。最近はそれにエコという視点が加わってきています。素焼タイルが梅雨時には水分を吸い、乾燥時には水分を吐き出すー呼吸するタイルとして、又消臭タイルとしても見直されているとのことです。「今後とも商品の生活の中に於ける価値と仕事に対する誇りをもってやっていきたい」と強調されていました。
当日は家族連れのお客さんの中で、子供が小さな美しいタイルに見とれていました。
清水組合長さん
清水組合長さん
きれいなタイルに見入る母子
きれいなタイルに見入る母子

川崎建具業組合

当組合員数は現在13社で構成されています。大野組合長(大野建具店)さんによると、建具とは、住まいの中で「動かす」住宅部分だそうです。つまり引き戸、扉、押入れ、障子,ふすま、網戸、雨戸、その他では、欄間、床の間の組子などです。昔は木造住宅の建築費のうち建具屋の扱いは1割程度あったとのこと。それが、和風住まいが減り、アルミが主体となって、大工さんの減少と共に建具屋も少なくなっているとか。そんな中でも、最近の日本文化見直しの風潮のなか、自然素材の家は日本の風土に合っていること、木材建具が住む人の健康と建物を守っていることをPRすると共に、現代の新しいニーズに合った商品開発の重要性を強調されていました。展示では、まな板を売っていて、木の良さを象徴的に説明していました。
大野組合長さん
大野組合長さん
格安まな板が人気
格安まな板が人気

どの組合も、市民の生活にとって欠かせない「ものづくり」を行っています。このようなイベントで市民へPRすることで、改めて「ものづくり」の良さを知ることができます。どのブースも多くの来場者でにぎわっていました。職人さんたちと直接話しをすることで、「ものづくり」の魅力も伝わったことでしょう。