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技連協活動レポート

「技能ルネッサンス!かながわ2010」プレイベント

提供:川崎市技能職団体連絡協議会

来秋、神奈川で競〝技〟の祭典が開催!

大会のイメージキャラクター・カモメン
大会のイメージキャラクター・カモメン
今年10月17日(土)・18日(日)の両日、JR川崎駅地下街のショッピングモール『川崎アゼリア』サンライト広場で、「技能ルネッサンス!かながわ2010」プレイベントが開催されました。同イベントは、来年の秋、神奈川県での開催が正式に決定した、「第48回技能五輪全国大会」、および「第32回全国障害者技能競技大会」を広く一般の方に知ってもらい、ものづくりや技能そのものへの関心をより高めてもらおうと企画されたものです。
プレイベントの会場となった川崎アゼリア・サンライト広場
プレイベントの会場となった川崎アゼリア・サンライト広場
「技能五輪全国大会」は、各都道府県と中央職業能力開発協会が主催し、ものづくりに携わる若年者の技能レベル向上を図る目的で、昭和38(1963)年から年1度、秋に開かれている競技大会です。大会の参加資格は23歳以下の若手技能者で、都道府県の職業能力開発協会から推薦を受けた人が対象となります。競技職種は、旋盤・自動車板金・メカトロニクス・左官・美容・情報ネットワーク施工をはじめ幅広く、40に及びます。
実演ステージ2日目・看板制作の模様
実演ステージ2日目・看板制作の模様
また同大会と併せて、「第32回全国障害者技能大会(通称:アビリンピック全国大会)」も、同じく神奈川県で開催されます。これは、各都道府県と独立行政法人 高齢・障害者雇用支援機構の主催によるものです。障がいを持たれた方の職業技能向上とともに、その積極的な社会参加と雇用の促進を図っていくことを目的に行われています。参加資格は、15歳以上で、心身に何らかの障がいを持ち、都道府県知事からの推薦を受けた人になります。競技種目は、機械CAD・家具・電子機器組立・パソコン操作・洋裁など、20ほどが行われる予定です。
両大会とも年々認知が進み、競技参加者、大会来場者ともに増加の傾向にあります。

実演・体験コーナーも併設、参加型のプレイベント

会場に設けられた展示パネルコーナー
会場に設けられた展示パネルコーナー
プレイベントでは17・18日とも、ものづくり実演ステージ、同体験・実演コーナー、大会のパネル展示などが催されました。ものづくり実演ステージは、初日17日(土)には、神奈川県洋服商工業協同組合技能士会の協力を得て、紳士服紹介が、さらに2日目の18日(日)には、同県広告美術技能士会による看板制作の揮毫(きごう)実演、川崎着付士協会による着物の着付けショーが行われ、週末のレジャーで会場に訪れた多くの人たちも足を止め、ステージでの実演に見入っていました。
わく!わく!工作教室で行われた、モーターで動くおもちゃづくり
わく!わく!工作教室で行われた、モーターで動くおもちゃづくり
体験・実演コーナーでは、主に小学生以下の児童を対象として実際にものづくりの楽しさを体験してもらう目的で、両日とも3つのブースが設けられました。初日17日に行われたのは、神奈川県 表具経師内装協同組合技能支部会の協力によるペン立てづくり、川崎建設労働組合連合会の建築大工実演、NECラーニング株式会社による「わく!わく!工作教室」と題されたモーターで動くおもちゃづくり。18日には、神奈川県 和服裁縫協同組合技能士会によるハンカチで作る着物雛形づくり、社団法人 日本建築大工技能士会 横浜支部横浜協同建設会による大工仕事体験コーナー、さらに前日に引き続き、「わく!わく!工作教室」がこの日も行われました。
大工仕事体験コーナー
大工仕事体験コーナー
いずれのブースも、予想した以上の参加者が訪れ、普段はなかなかできないものづくりを体験した児童たちもご満悦で、みな一様に歓喜の表情を浮かべていたのが印象的でした。

艶やかさを演出した着物着付けショー
艶やかさを演出した着物着付けショー
匠の技と勘で描き出される看板制作の実演
匠の技と勘で描き出される看板制作の実演
ハンカチで作る着物雛形づくりの模様
ハンカチで作る着物雛形づくりの模様
カモメンとのツーショット写真を缶バッジにしてプレゼント
カモメンとのツーショット写真を缶バッジにしてプレゼント

神奈川県 商工労働部産業人材課 主幹・諸星仁志さんの話

「技能ルネッサンス!かながわ2010」を企画・推進し、プレイベントの司会・進行を務めた神奈川県 商工労働部産業人材課 主幹の諸星仁志さんに話をうかがいました。
子どもたちに大人気のカモメン
子どもたちに大人気のカモメン
「来年10月、第48回の技能五輪全国大会、ならびに第32回の全国障害者技能競技大会の開催が、正式に神奈川県で開催されることとなりました。これを、『技能ルネッサンス!かながわ2010』と命名して、現在、さまざまな準備作業を進めているところです。県内、横浜・川崎両市とも協力して、メイン会場であるパシフィコ横浜をはじめ、横浜アリーナ・川崎市体育館・川崎市とどろきアリーナなど、数カ所で各種の式典・競技が催される予定になっています。技能五輪全国大会は若手技能者の育成と技能伝承に、アビリンピック全国大会は障がい者の雇用促進に、大きな意味を持つと企業側の認知は順調に進んでいます」。
ものづくりの楽しさに子どもたちもご満悦!
ものづくりの楽しさに子どもたちもご満悦!
実際に、今年から横浜に本社機能を移転したグローバル企業・日産自動車などでは、技能五輪全国大会への参加を積極的に社内で奨励し、オリジナルの教育プログラムを企業研修として位置づけ、技能レベルの向上を図っていく取り組みをしているということです。「今後、この大会を一般の方にもより多く知ってもらい、技能そのものにもっと関心を得ていただけるよう努めていきたいですね。そこで、約900万人の人口を抱え、首都圏へのアクセスもいい神奈川で、来年の大会が開催されることは、集客の面でも大きな効果が期待できると思っています」。
大会の概要などについては、公式ホームページ(http://ginou-kanagawa.com/)もご参照ください。来秋、「技能ルネッサンス!かながわ2010」にぜひ一度、足を運ばれてはいかがでしょう。いずれも入場は無料です。