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技連協活動レポート

てくのかわさき技能フェスティバル2010

あなたも職人の「技」を体験してみませんか?

提供:川崎市技能職団体連絡協議会
「ものづくりのお祭り・技能フェスティバル2010」が9月26日(日)に、てくのかわさき(高津区溝口)で開催されました。この催しに川崎市技能職団体連絡協議会(技連協)から19団体が参加、「ものづくり」のおもしろさ・楽しさを知ってもらおうと約20種類の工作コーナーや体験コーナーを用意し、市民との交流をはかりました。

川崎畳組合:畳の良さ、利点、特徴などをアピール

畳づくりの実演も披露されました
畳づくりの実演も披露されました
緑のはっぴ姿でおなじみの同組合は、日頃からホームページで手入れ方法などの質問を受け付けるなど、日本人に大切な畳のPR活動を積極的におこなっています。当日も畳なんでも相談や畳ストラップづくりの体験を通して、その良さや利点、特徴などをアピールしました。特に、自分に合った畳を選択するためにも知っておきたい畳表の見本展示は好評で、介護用に適した和紙畳や市松模様が特徴の琉球畳などが来場者の目を留めていました。
また、意外と知らない人が多いのが畳にもランクがあるということ。当日も組合員の方の説明に「へーそうなんだ」と耳を傾ける人も多くいました。畳のランクは使われるい草や糸によって違ってくるとのことで、違いは一般の人にもわかるそうです。一番わかりやすいのは織ってある糸。低価格のものはそれが綿で、いいものは麻糸が使われています。い草も長いもののほうが内部も美しくなり、たくさん詰めると厚みが出てクッション性が出て足あたりや持ちもよくなるとのことです。

川崎左官業組合連合会:光る泥ダンゴ作りで左官職仕事を理解

光る泥ダンゴを作って左官職の仕事を理解
光る泥ダンゴを作って左官職の仕事を理解
光る泥ダンゴは日本古来の左官技術を応用して作るもので、楽しみながら左官職の仕事を理解するのに最適。誰にでも作ることができますが、うまく作ると石のように硬いぴかぴかのダンゴができあがります。穴をあけて掛け軸の重りなどにも使用されていますが、飾りとしてたいへんきれいなもの。左官として江戸の比類ない名人・入江長八の作品を収めた西伊豆にある長八美術館には直径何十センチという大きなものが飾られているそうです。
泥ダンゴは地域ごとに作り方が違うそうですが、当日は昔から使われている「荒木田(あらきだ)」という土を泥ダンゴの核にし、その周りに漆喰上になった顔料を混ぜたもの色土を固め、最後に左官でいうところの「磨き」という作業で光らせるというもので、子どもの手があれないように配慮された材料です。


川崎建具業組合:カンナでヒノキを削るコーナーが大人気

カンナくずからは、ほのかにヒノキの香りが匂ってきます
カンナくずからは、ほのかにヒノキの香りが匂ってきます
組子やまな板、木製小物の販売をした建具業組合の目玉コーナーは、カンナでヒノキを削る体験。めったにできないこととあってか、ちびっこたちに大人気でした。初めてカンナを手にする子どもも、ベテランの職人さんから指導を受けながら一生懸命チャレンジ。なんとかカンナくずを積み上げていきます。削る際のポイントは、腰に力を入れて平均に引くことだそうです。引いたヒノキのカンナくずに鼻を近づけるとほのかにヒノキの香りが。ヒノキは水分をふくむと香りが倍増するとのことで、引いたカンナくずを自宅に持ち帰りお風呂に入れればヒノキ風呂が楽しめます。香りは乾かせば何度でも楽しむことができます。子どもたちも体験を通して、プラスティックなどと違い呼吸している木の良さを理解したようです。

川崎インテリア表具組合:自分の顔のうちわに大はしゃぎ

竹の骨に自分の顔写真を張り付けます
竹の骨に自分の顔写真を張り付けます
写真をプリントしたうちわづくりの指導をしたのは川崎インテリア表具組合のみなさん。もちろんうちわづくりを本職としているわけではなく、中学校での技能講義などではベニヤ板に和紙を貼り、紐を通して壁掛けを作るなどの表具・インテリアの実習指導をおこなっていますが、当日は時間も取らず子どもがよろこぶものということで、季節はちょっとはずれていますがこのコーナーを設置しました。写真を撮ってもらったらその場ですぐにプリントアウト。あとは自分でのりをつけて竹の骨にはりつけてできあがり。自分の顔がはりつけられた特製うちわを、得意顔であおぎ、子どもたちは大はしゃぎでした。

川崎洋装組合:タオルで作るヒヨコとわんチャン

失敗しても何度でもやりなおせるのがタオルのいいところ
失敗しても何度でもやりなおせるのがタオルのいいところ
手づくりエプロンや袋物などの販売をして川崎洋装組合の体験コーナーは、白、黄色、水色、ピンクとさまざまな色の市販のタオルで作るヒヨコとわんチャン。タオルを丸めてまん中で折り、短めに足を作って輪ゴムで止めてできあがり。失敗しても何回でもやりなおせるのがタオルのいいところ。このコーナーは大人の女性に好評でした。

子どもたちに実際タイルに触れてもらいタイルの肌触りや良さを知ってもらおうとタイルモザイクアート体験をしたのは川崎市タイル煉瓦工事工業組合のみなさん。自分の作りたい下絵を選び、それにあった色のタイルをはめ込んでいくというものですが、家に持ち帰ってもできるように下絵とタイルがセットになっています。
子どもたちに実際タイルに触れてもらいタイルの肌触りや良さを知ってもらおうとタイルモザイクアート体験をしたのは川崎市タイル煉瓦工事工業組合のみなさん。自分の作りたい下絵を選び、それにあった色のタイルをはめ込んでいくというものですが、家に持ち帰ってもできるように下絵とタイルがセットになっています。
川崎市鍼灸マッサージ師会のコーナー。鍼の打ち方やマッサージの実演を見るだけでなく鍼打ち体験も。
川崎市鍼灸マッサージ師会のコーナー。鍼の打ち方やマッサージの実演を見るだけでなく鍼打ち体験も。
てくのかわさきの裏庭では県広告美術協会川崎支部によるクレーン高所作業車の体験コーナーがありました。高所作業車は看板の取りつけ修理などで実際に使われているもので、ビルの4階くらいまで届きます
てくのかわさきの裏庭では県広告美術協会川崎支部によるクレーン高所作業車の体験コーナーがありました。高所作業車は看板の取りつけ修理などで実際に使われているもので、ビルの4階くらいまで届きます
川崎市塗装工業会による石の塗り絵体験も小さい子どもたちに大人気でした
川崎市塗装工業会による石の塗り絵体験も小さい子どもたちに大人気でした
川崎市着付士協会の振袖の帯結び体験。左側は緋帯(ひおび)と呼ばれるもので花嫁さんのお色直しの時などに結びます。右側は創作帯。
川崎市着付士協会の振袖の帯結び体験。左側は緋帯(ひおび)と呼ばれるもので花嫁さんのお色直しの時などに結びます。右側は創作帯。

その他、川崎市美容連絡協議会のチャリティーカットの実演、神奈川県和装裁縫協同組合川崎支部の和布を使った小物作成、川崎建設労働組合連合会の木工工作体験、中原建設連合会のすのこ・椅子釘うち体験が行われました。また、正面広場では技連協本部によるもちつき、青年部のスーパーボールすくいなども行われ、「ものづくり」のお祭りを満喫すると同時に、ものづくり都市・川崎の原点である「手づくり」の魅力をPRしながら、市民との交流をはかるという目的も充分にかなえられた1日でした。
技連協本部によるもちつき
技連協本部によるもちつき
技連協青年部ではスーパーボールすくいで来場者を楽しませました
技連協青年部ではスーパーボールすくいで来場者を楽しませました