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かわさきマイスター活動レポート

かわさきマイスターが教える「アイロンがけ教室」

川崎市最高峰の匠・吉永惠一さんに教わる、ワイシャツのアイロンがけ

提供:川崎市

全国優勝の腕前を持つマイスター・吉永惠一さんに学ぶ「アイロンがけ教室」開催

平成22年度にクリーニング業務全般の技術の卓越した技が評価され「かわさきマイスター」に認定された吉永惠一さんが講師を務める「アイロンがけ教室」(受講料1000円)が、川崎市・てくのかわさき(公益財団法人神奈川県労働福祉協会)との共催事業により、11月26日(土)午前10時~午後12時「てくのかわさき」の洋裁実習室にて開催されました。(※吉永さんの「吉」は「土に「口」)
講師をつとめた吉永惠一さん(クリーニング・平成22年度かわさきマイスターに認定)<br>
講師をつとめた吉永惠一さん(クリーニング・平成22年度かわさきマイスターに認定)
吉永さんはクリーニングの基本とされるYシャツの洗浄・手仕上げに卓越した技術を持ち、その丁寧な仕事と腕が高く評価されています。また、2005年度「全国ワイシャツ仕上げ競技大会」で優勝、川崎市内で唯一の“日本チャンピオン”という輝かしい称号を持つ、かわさきマイスターです。川崎区小田に構えた「吉永クリーニング店」には、そんな吉永さんの技術の高さ、仕事の丁寧さを知るお客様がわざわざ横浜から訪れるほど。たくさんのお客様の信頼にこたえる技術と経験を持ったマイスター、それが吉永さんです。
主婦の方はもちろん、男性の方も参加した「アイロンがけ教室」
主婦の方はもちろん、男性の方も参加した「アイロンがけ教室」
「アイロンがけ体験教室」には、定員16名が参加、女性が大半を占めていましたが、男性の参加もありました。各自、家からアイロンとYシャツを持参。きちんと仕上げるのは難しいアイロンがけのコツを4つのグループに分かれ、教えていただきました。

“ワイシャツのアイロンがけのポイントは衿とカフス!! ”間近でプロの技を実演披露

日本一の匠の技を真剣に見つめる参加者の皆さん
日本一の匠の技を真剣に見つめる参加者の皆さん
教室では、まず最初に吉永さんが「今日は家庭で上手にアイロンがけができるようにお手伝いをさせて頂きます」と挨拶。早速、ワイシャツがけを参加者の前で実際に行ってみせました。
アイロンがけをするには、ワイシャツの水分量も重要なポイント。実際に触って確かめます
アイロンがけをするには、ワイシャツの水分量も重要なポイント。実際に触って確かめます
「ワイシャツのアイロンがけのポイントは、衿とカフスがとにかく基本。ここをしっかり仕上げておくだけで仕上がりが随分違います」

そんな話しをしながら、重さ約4㎏のアイロンを巧みに動かしあっという間にワイシャツのアイロンがけを仕上げていく吉永さん。

「ワイシャツのアイロンがけは、まず最初にワイシャツの表、そして裏もかけます。プロだったらだいたい6~7分で仕上げます。糊付けをしておくと、ピシっと仕上がります」
流れるような作業をで手早く仕上げる吉永さん
流れるような作業をで手早く仕上げる吉永さん
重さ4㎏のアイロンでみるみるしわがきれいになります
重さ4㎏のアイロンでみるみるしわがきれいになります
流れるような匠の技を間近で見学していた参加者の皆さんは、あっという間にどんどん仕上がっていくワイシャツをただただ見守り「腕の部分をカフスが崩れないように折りたたんで…はい、完成です」と、吉永さんが作業を終えると、しんと静まり返っていた教室内の空気は一変、「すごーい!」「きれい!」という声とともに、自然と拍手が沸き起こりました。

1つ仕上がると、「どうですか?手順がわかりましたか?」と吉永さん。すると参加者から「あまりに上手で、簡単そうに見えてしまって…」という声があがりました。「では、もう一度アイロンをかけて見せましょう」と吉永さんがこたえ、再びワイシャツがけを披露。衿やカフスの部分を重点的に、色々なコツを話しながら仕上げていくと「なんとなくわかったような…笑」という声も出て、いよいよ実習が始まりました。

実習では、吉永さんがマンツーマンで一人ひとりに丁寧に指導!

手がとまると、すかさずコツを教えてくれます
手がとまると、すかさずコツを教えてくれます
「手アイロンも大事なアイロン!!」
「手アイロンも大事なアイロン!!」
参加者に配布されたテキスト。写真付きで手順が詳しく説明されています
参加者に配布されたテキスト。写真付きで手順が詳しく説明されています
実習では、各グループごとに持参したワイシャツを吉永さんのレクチャーや配布されたテキストを参考にしながら、一人ずつ順番にアイロンがけを行いました。テキストには、ワイシャツのアイロンがけの手順が写真入りでとても詳しくまとめられており、皆さん手順がわからなくなると吉永さんに質問をするのはもちろん、このテキストを開いて確認もしたりしていました。それもそのはず、このテキストは吉永さんの手順を基に作成されたもので、神奈川県クリーニング学院でテキストとしても使われているもの。家に帰って手順がわからなかったときにも大活躍しそうです。
サポートにお越しいただいた伊藤さんも熱心に指導
サポートにお越しいただいた伊藤さんも熱心に指導
実習では、吉永さんのほか、クリーニング講習会等で指導をしている伊藤公雄さん(川崎区でアポロクリーニング店経営)もサポートに加わり、参加者からの質問を受けたりコツをアドバイスしてくださいました。
難しいところほど、簡単にみえるのでついつい顔がワイシャツに近づきます
難しいところほど、簡単にみえるのでついつい顔がワイシャツに近づきます
吉永さんの作業の様子を見ていると簡単にできるような気がするワイシャツのアイロンがけですが、いざ一人でやってみると「???」となってしまい、手が止まります。そんなとき、吉永さんや伊藤さんがマンツーマンで丁寧に指導。順番待ちの人もその様子を熱心に見学し、まるで自分が行っているような気持ちでシュミレーションをしていきます。
重要な衿部分は、生地にテンションをかけながらアイロンをすべらせます
重要な衿部分は、生地にテンションをかけながらアイロンをすべらせます
「アイロンだけがアイロンじゃないんですよ、アイロンを当てる前に手でしっかりとしわを伸ばす“手アイロン”も大事なアイロン!!手でだいたい伸ばしてからアイロンをかければきれいに仕上がりますよ」

「アイロンのりは化学製品のものも出回っていますが、あれは繊維に残っていって使えば使うほど生地が固くなってしまって着心地が悪くなるので私は使っていません。代わりに使っているのはコーンスターチです。皆さんもできれば化学のりは使わずに、コーンスターチを使うと繊維に糊が残らないので、着心地が変わりますよ」
皆さんが苦戦した折りたたみ。カフス部分が崩れないように折りたたむのがコツ
皆さんが苦戦した折りたたみ。カフス部分が崩れないように折りたたむのがコツ
本カフス用のアイロンが施され、きちんと折りたたまれたカフス部分、完成
本カフス用のアイロンが施され、きちんと折りたたまれたカフス部分、完成
コツをつかもうと、マイスターの技を見る目も皆さんとても真剣です
コツをつかもうと、マイスターの技を見る目も皆さんとても真剣です
手順の指導はもちろん、様々なコツも次々に教えていただきながら一人が終わると、それをじっと見守っていた人達が拍手。それほど、仕上がったときの達成感が感じられるひとときでした。

人がやっているのを見て覚え、実際に自分がやって覚えを数回繰り返していくうちに、皆さん少しずつコツをつかみ「アイロンがけ教室」は無事に終了しました。
参加者の方に感想を伺うと、

「今までアイロンは見よう見まねでやってきましたが、今日教えていただいてやり方がよくわかりました。今後の参考にさせて頂きます」

「難しかったけど、何度も見ているうちにコツがわかったような気がします。自分のものにするには時間がかかりそうですが…笑。頑張ります」

…など、たくさんの感想を頂きました。

吉永さんも

「今回は家庭で実際にアイロンをかけることを意識してコツを教えさせていただきました。アイロン台やアイロンをかける順番などちょっとした工夫で仕上がりが変わります。もちろん、難しいものはプロにお任せ頂ければと思いますが、家庭でできるようなものについては、そんなコツや工夫が少しでもお役に立てればと思います」

…と、感想をお話してくださいました。

「家事で一番嫌いなのが“アイロンがけ”。だからこそ、きちんと教わりたい」という方の参加も多かった今回の「アイロンがけ教室」。マイスターに直接指導してもらうことで、皆さんの苦手意識も少し変わったように思います。この教室をきっかけに、家でのアイロンがけが少しラクにそして、楽しくなるといいですね。
【問合せ先】
吉永クリーニング


■所在地   川崎市川崎区小田2-7-5
■電話    044-333-1782
■FAX     044-333-1782
■営業時間  8:00~19:00
■休み    日・祝
川崎市生活文化会館 てくのかわさき

■住所     川崎市高津区溝口1-6-10
■電話番号   044-812-1090
■FAX      044-812-1117
■ホームページ http://www.zai-roudoufukushi-kanagawa.or.jp/tekuno.html

かわさきマイスター・吉永惠一さんの紹介ページもご覧ください。
クリーニング 吉永 惠一さん