
多摩区では、安心して暮らせる「住まいと住まい方」を実現していくため、地域包括ケアシステムの仕組みの一環として整理収納アドバイザーの方を講師に迎え、月に1回市民講座コラムを掲載します。
子どもが独⽴するなどのライフスタイルの変化や、自宅の老朽化などで、日々の暮らしの管理に困りごとが出てきていませんか?
人生後半の暮らしを快適なものとできるよう、これからのことを一緒に考えてみませんか?
椎名ともこ (ココチプラス代表)
・整理収納アドバイザー1級
・宅地建物取引⼠
年末年始に実家に帰省しました。父88歳、母83歳。なんとか二人で年相応に健康で過ごしてくれています。今回、実家の片づけを手伝うつもりでしたが、それに繋がる大きな出来事がありました。
帰省してから初めて聞いたのですが、私が帰省する前に、リビングのコンセントが燃えたそうです。ちょうど二人で食事中に、リビングのテレビ近くで火柱が出たのを見て、びっくりして二人で炎を消したとこと。父曰く、母が毛布か何かをかけて、いち早く鎮火したとのこと。幸いボヤで済みましたが、コンセントとテレビのアンテナ端子が溶けたため、電気屋さんを呼んで、すべて交換してもらったそうです。
その箇所を見ると、たしかに壁の一部が黒く焦げた跡があり、コンセントも新しくなっていました。ボヤで済んで本当に良かったですが、非常に怖い体験でした。
この話を聞いて心配になったので、ダイニングのコンセント周りを確認しました。すると、写真(ビフォー)のように、テレビとパソコン関係のコンセントがタコ足配線になり、たくさんのケーブルが絡み合っている状態でした。延長コードとテーブルタップを新調し、100円ショップで購入したグッズを使って、コードを壁に這わせて固定したり、テープでまとめたりして整理しました。整理後の写真(アフター)では、すっきりと安全な状態になりました。
また、寝室のコンセントも見てほしいと言われて確認すると、三又のプラグが錆びて朽ち果てたまま刺さっており、プラグは触っただけで粉々に砕けてしまいました。電気屋さんに確認してもらったところ、コンセントの差し口自体が溶けていることが判明しました。翌日、新しいものに取り替えてもらいました。

今回の経験を通じて、実家の老朽化が進んでいることを痛感しました。しかし、火事が起こる前に対応できたことは幸運だったと思います。特に高齢の親御さんでは、配線やコンセント周りの整理や修繕はなかなか難しいこともあります。実家の片づけの目的の一つは、「日常生活を安心・安全に送れる環境を整える」ことです。実家の安全性を高めるためには、親世代だけでなく私たち自身が積極的に関わることが必要だと感じました。これを機に、みなさんもぜひ実家やご自宅の安全を見直してみてください。