地元暮らしをちょっぴり楽しくするようなオリジナル情報なら、川崎の地域情報サイト「まいぷれ」!
文字サイズ文字を小さくする文字を大きくする

川崎の地域情報サイト「まいぷれ」

知っててよかった! 就職活動のサポート機関

かながわ福祉人材センター

2012/10/26

雇用情勢が厳しさを増し就職難の中、福祉の仕事は担い手不足が続いています。
「神奈川県社会福祉協議会(略称:社協)」が運営する「かながわ福祉人材センター」に出向き、様々なお話を伺いました。

Q.「神奈川県社会福祉協議会」とは

社会福祉協議会(略称:社協)は、「社会福祉法」に基づき地域福祉を推進することを目的に、全国、都道府県、市区町村に設置された団体です。それぞれが独自性を持ちつつ連携しながら地域福祉向上のための様々な事業に取り組んでいます。
神奈川県社会福祉協議会は、神奈川県内の市町村社会福祉協議会、民生委員児童委員、社会福祉施設、社会福祉関係団体、ボランティアなど公私の関係者の参加を得て、神奈川県における社会福祉の向上のために、多様な諸事業を展開しています。
これらの事業を大きく分けると、

1.福祉活動・事業等の企画・実施ならびに住民参加の促進
2.ボランティア活動の振興と支援
3.福祉サービスの質の向上に向けた、法人・施設等への支援
4.判断能力が不十分な人の福祉サービス利用援助に関する事業
5.福祉サービス苦情解決事業・第三者評価事業、生活福祉資金の貸付事業
6.社会福祉の人材確保、養成・研修事業

等といったことに取り組んでいます。

Q.「かながわ福祉人材センター」とは

神奈川県社会福祉協議会が取り組む事業の一つで、神奈川県の委託事業となっています。
福祉施設・事業所等の求人者と福祉の仕事を探す求職者をつなぐ役割を果たす無料職業紹介所として許認可を得て実施しています。
設立の経緯としては、平成の時代に入り、少子高齢化の進行などにより、福祉の人材確保に積極的に取り組まなければ深刻な求人難になることが見込まれたため、福祉・介護・医療の人材確保に特化したセンターが設置されました。

かながわ福祉人材センターの取り組み

現在のセンターの取り組みとして、求人側と求職者をつなぐ橋渡しとして「福祉のしごとフェア」を毎年3回から4回開催しています。これは、午前中に高齢・障害・児童分野の各施設長などから福祉施設で働く際の心構えなどの講義と、午後は様々な福祉施設・事業所の採用担当者等と直接面談ができる就職相談会をセットで開催しています。
今年は、第2回目のフェアが9月7日に、第3回目は12月12日に予定しています。
また、毎回、各種福祉施設の職員を講師に招き、福祉の仕事に関心を持ってもらうために実施している「福祉の仕事を知る懇談会」(年6回程度開催)や、実際に福祉施設に出向き、施設の仕事を体験する「福祉・介護の職場体験」(平成25年2月28日まで受付、体験日は1日から3日間)といった取り組みも行っています。
加えて、県内11か所のハローワークにキャリア支援専門員を派遣し、各所週1回(一部、隔週)で個別相談(予約制)を行っています。これは、福祉の仕事全般から、資格取得の方法、施設情報など、幅広く相談に応じ、就職活動を支援しています。

修学資金寄付制度も実施

さらに当センターでは、介護福祉士及び社会福祉士の資格取得のため専門学校等に入学した方々を対象に無利子で修学資金を貸し付ける「介護福祉士等修学資金貸付制度」も実施しています。これは、県内の社会福祉施設等における介護福祉士及び社会福祉士の確保を目的として行っているもので、一定の条件を満たした場合、修学資金の返還債務は全額免除されます。

Q.利用の仕方は

福祉の仕事は、大きくわけて高齢者福祉、障害者福祉、児童福祉の分野があり、さらにそれぞれの分野の中には介護職(ホームヘルパー)、相談援助職、保育職、看護職、事務職、そのほかにも多岐にわたる職種があります。そしてそれぞれの職種には、介護福祉士、ホームヘルパー、社会福祉士、保育士、介護支援専門員、看護師などの資格が必須もしくはできれば所有といった求人が多くなっています。
しかし、無資格・未経験でも応募ができる求人票も用意しております。
このように、求人ファイルがそれぞれ分野や職種別に分かれており、かながわ福祉人材センターの職業紹介を利用するには、まず求職登録の手続きが必要になります。
また、センターの窓口は紹介状の発行だけでなく、福祉の仕事・資格取得といった相談も応じているので、ぜひご利用ください。

Q.求職者の傾向は

全般的な傾向は30代から40代の方の利用が増えています。また、参加する事業についても、男性の参加者が多くなってきています。
また、人材センターの窓口利用ですが、情報提供として中央福祉人材センターが運営するインターネットサイト「福祉のお仕事」(http://www.fukushi-work.jp/)を利用する方が多く、毎月、4万件前後のアクセスがあります。
インターネットの情報に加え、人材センターの窓口では、より詳しい情報や就職に向けたアドバイスを行っていますので、並行して利用していただき、就職活動にご活用いただければと思います。

Q.求人件数等の状況は

当センターにおける平成23年度の累計実績は下記の通りです。

・有効求人数:13,236
・有効求人件数:6,317
・有効求人事業所数:2,848

即ち、求人を出した事業所が2,848ヵ所で、その件数は6,317件、その人数は13,236人ということです。
担い手不足で多くの求人があることがお分かりいただけると思います。

Q.イメージや待遇面などが妨げになっているのでは

福祉の仕事、なかでも介護職については、3Kのイメージを持たれてしまいがちですが、「人と人が関わる仕事」だからこそ、感じることができることがあります。同じ頭文字Kを使って表現するならば、「感動、感謝、感激」が味わえる仕事、と言うことができます。さらに自分を磨くための「研鑽」や「研究」、人間の持つ可能性への「期待」や「希望」など、人とかかわるからこそ、実感できること、そのことを伝えていく必要があります。
また、介護職の待遇面になりますが、平成12年に介護保険制度が導入されて以来、確実に上がってきています。国による事業でも昨年(平成23年)までは介護職員処遇改善交付金という制度がありましたが、これは一時的なものであったため、今年(平成24年)からは介護現場で働く介護職員の処遇を改善するという目的で、介護職員処遇改善加算という制度にかたちを変えて実施されています。

Q.今後の事業活動の課題や抱負は

ひとつは、中・高校生など、これからの社会の担い手である層に向け、福祉や介護の仕事に関心を持ってもらい、進路・進路を考える際の選択の一つに考えていただけるような取り組みを行っていきたいです。
もうひとつは、資格は持ちながらも様々な事情により、今現在、お仕事をしていない方の職場復帰への取り組みも課題です。ブランクがあることにより、再就職が不安である、今の福祉現場の状況がわからないなどの声を聞きますので、研修や現場実習のような取り組みなどにより、再就職支援の機会が設けられればと思っています。
■かながわ福祉人材センター

〒221-0835
神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-24-2 かながわ県民センター13階
(横浜駅下車・徒歩約5分)
TEL:045-312-4816
FAX:045-313-4590
E-mail:jinzai@knsyk.jp
http://www.knsyk.jp/c/jinzaicenter/9e01a662c09e9651aac070159efc1768

お問い合わせ

株式会社フューチャーリンクネットワーク(TEL:047-495-0635)
川崎市経済労働局労働雇用部(TEL:044-200-2276)

お問合せフォーム