私たちは相談者が本人の実態を把握して、自立するまで支援したいと思っております。

20代後半の女性でうまくいった事例があります。
彼女は大学卒業後就職していましたが、もともとの志望を生かすべく研修を受け、ある地方の小学校の先生に転職しました。ところがそこは、若い先生を受け入れた経験が少なかったこともあって人間関係に悩み、うつ状態となって休職を余儀なくされました。その後、神奈川に転居して来られてよい精神科の先生にめぐり合え治療がうまくいったようで、ご自身が自信を取り戻す為に、「強み」の英語力を活かし、まず短期（1年間）の英語教育のサポート職に就かれた後、本格的に長く勤められるトライしたい、本命の仕事へ挑戦する意図から、この就業支援室へ相談に来られました。
県内のある市の正職員の募集に挑戦されるに際しては、直近の英語関連の1年間のサポート職と、産休の小学校教諭の約半年間の臨時教諭の短期の仕事を、立派に遂行された実力に自信を持って面接にも臨まれるよう申し上げました。三次選考もパス、正式採用となり立派に勤めておられます。

この事例のように、短期案件で足元を固めておくことも最近の雇用情勢を考えると望ましいことです。本命の求人案件にこだわりすぎると、無職の期間が長くなってしまい企業から就業意欲を疑われてしまうこともあるからです。内定迄に時間が掛ると、安易に、トライしたい本命の仕事の目標設定ラインを引き下げてしまいがちです。就職出来ても仕事に遣り甲斐を見出せず、再び転職を繰り返すことにもなりかねません。そうして、年齢が高くなればなるほど再就職に不利になる為、注意する必要があります。短期の職場で働きながら、合間に本命を探しておられる方が増えてきていますし、求人開拓に際してこの面にも力を入れるようにしています。

「キャリアサポートかわさき」の就業支援マッチングは、市内在住・在勤者（在勤していた方）・在学中で就職を希望する人であれば誰でも無料で利用できます。